テレビアンテナの設置場所となる屋根の材質と種類について

一言に「屋根」といっても様々な材質がありますので、本日はその屋根の材質の種類についてご紹介します。

テレビアンテナの設置場所選びは、テレビ電波を視聴可能レベルでキャッチできる条件が前提となりますが、その最たる場所のひとつが屋根上です。

屋根上は、高所で周辺にテレビ電波にとっての遮蔽物が少ないことが多いため、感度の良い受信が期待できる場所として知られています。

しかし、一言に「屋根」といっても材質や種類は様々です。そこで、この記事では、どんな屋根材があるのかご紹介します。

屋根の材質と種類について

屋根の質感

 

以前の日本では、屋根材といえば、茅葺や瓦が主流で限定的な種類が使われていました。しかし、時代の流れとともにデザイン性に富んだ注文住宅が増え、屋根材の種類も豊富に。

現在、主に使われている屋根材は次の通りです。

日本瓦(和瓦)

城など歴史的建造物にも使用されてきた伝統的な屋根材といえば日本瓦(和瓦)です。瓦は日本の伝統的な粘土を用いられた焼き物。

耐久性が高くて寿命が長い特徴に加え、色持ちが良く、断熱性に優れています。

ただし、質量が重いため耐震性が低い側面もあり、比較的高価な屋根材でもあります。

モニエル瓦

モニエル瓦は、ヨーロッパで普及し、主に洋風瓦として使用される屋根材です。現在は生産終了していますが、防音性、断熱性、耐火性が高い特徴があります。

こちらも日本瓦と同じく重量があり耐震性が弱い側面があり、割れてしまった場合の交換が難しい屋根材です。

セメント瓦

見た目は日本瓦と変わりませんが、材質が異なり、セメントと川砂を混合して成型されます。このため、形状の種類が多く選択の幅が広い屋根材です。

特徴としては、寿命が長く、施工が容易といった取り扱いやすさがあげられます。その反面、割れやすく、色褪せしやすいため細目なメンテナンスを要するといったデメリットもあります。

スレート

現在、国内で主流となっていて最も普及率の高い屋根材がスレートです。他の屋根材と比べて安価で、デザイン性豊かな特徴を持っています。

デメリットは割れやすいことがあげられ、メンテナンス頻度が比較的多いです。

ガルバリウム鋼板

別名、アルミ亜鉛合金メッキ鋼板とも呼ばれる屋根材で、軽量で耐震性に優れ、デザイン性が豊富な特徴があります。

他にも熱反射率と耐熱性が高い特性を兼ね備えており、特に暑い夏場の表面温度抑制としても効果的です。

デメリットとしては、初期費用やメンテナンス費用が高い傾向にあることがいえます。

自然石粒付ガルバリウム

自然石粒付ガルバリウムは、表面に自然石が付着されていて雨音を吸収する働きのある屋根材で、ジンカリウム鋼板とも呼ばれています。

軽量な屋根材でもあり、優れた耐震性を兼ね備えた特徴があります。

ただし、断熱材が含まれていないため、他の屋根材よりも建物内の温度調節が難しいです。また、屋根材表面に付着している自然石が剥がれ落ちてしまう難点もあります。

ステンレス

その名のとおり、主原料に錆びにくい特性のあるステンレスが使われている屋根材です。

これにより、塩害が懸念される地域などでの使用が効果的。だたし施工方法が特殊で高度な技術が求められるため、普及率は低い傾向にあります。

また、軽量で扱いやすいものの、防音性は低く表面の傷が目立つといった特徴もあります。

主に、寺院や神社などの屋根に多く使用されている屋根材が銅。四季のある日本の気候において最適な材質で、重圧感のある自然的な色合いが特徴的です。

メンテナンス不要というメリットがあり、加工しやすいためデザイン性にも優れています。しかし、職人不足で施工を行える業者が少ないことから、比較的高価な屋根材となっています。

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、ガラス基材にアスファルトを浸透させる加工が施されており、表面に石粒を吹き付けて仕上げられた屋根材です。

割れにくく軽量なため、地震にも強いといった特性があります。バリエーションも豊富なため、拘りの注文住宅にも取り入れやすいです。

ただし、表面に吹き付けられている石粒は台風などの強風で剝がれやすい特性もあります。

トタン

鉄板を亜鉛メッキで覆って加工された屋根材です。継ぎ目が少ない造りになっているため、雨漏りを防げます。

その他、低価格で耐震性が高いといったメリットも。

一方で、耐熱性が弱く、錆びやすい特性もあるため細目なメンテナンスが求められます。

茅葺

古来より使用されてきたイネ科の植物を使って造られた屋根材です。

現在は、消防法と建築基準法によって新築住宅への使用は認められていませんが、法律制定以前より建てられた住宅には使用されているため、今でも数は少ないものの一定数存在しています。

通気性、吸音性、保湿性に優れた屋根材ですが、植物が使われているため火に弱く燃えやすいといったデメリットがあります。

屋根以外のテレビアンテナの設置場所について

テレビアンテナを屋根上に設置する場合は、基本的に屋根馬とよばれる土台を使用することが多いです。

つまり、どんな屋根材であっても屋根馬を配置できる形状であれば、テレビアンテナの屋根上設置は実現します。

ただし、現在は屋根材の種類が増えたようにアンテナの種類や設置方法も豊富です。テレビ電波を受信できれば、屋根上以外の場所を設置場所に選ぶこともできるのです。

屋外であれば、屋根の破風板、外壁、ベランダもテレビアンテナの設置場所として使用できます。

また、地上デジタル放送用であれば、電波が屋内まで十分届いていれば建物内に設置できる場合もあり、屋根裏設置がその方法の一つです。

それぞれの場所にアンテナが設置できるかは電波の受信状況を考慮する必要がありますが、ご自身での確認が難しい場合は専門業者の利用がおすすめです。

当サイト、テレビアンテナ情報局がおすすめしている株式会社電翔でも見積りを兼ねた電波調査を行っていますので、ぜひご利用してみてはいかがでしょうか?

まとめ:テレビアンテナと屋根材について

ここまで、テレビアンテナと屋根材について解説してきました。

ご紹介の通り、現在の日本において屋根材の種類は様々です。そして、テレビアンテナを設置する場合は屋根の形状を考慮する必要もあります。

また、受信電波状況によっては、屋根上以外の設置場所も選べることをお伝えしました。

ぜひ、テレビアンテナ設置のご参考としてお役立てください。

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電翔は、関東を中心にテレビアンテナ工事を行っている専門業者です。アンテナ工事士資格を持ったスタッフが、アンテナの新設のほか、修理・修繕・移設など、様々なテレビアンテナ工事に対応。アンテナ工事信用保証協会の理事も務め、工事後のアフターフォローも万全です。テレビアンテナ工事をご検討中の方は、お気軽に電翔にお問い合わせください。

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