テレビアンテナを設置する上において、考慮すべき事柄として「強電界地域」や「弱電界地域」というフレーズがあります。
しばし各電界地域における距離や調べ方を探している方が多いとのことで、テレビアンテナの選び方とともに詳しく解説します。
強電界地域と弱電界地域の距離の調べ方
各電界地域で距離を調べるといっても、強電界地域や弱電界地域がどんなエリアのことを指しているのか明確でなければ、なかなか把握することは難しいといえるでしょう。
そこで、分かりやすく強電界地域と弱電界地域のそれぞれの特徴を踏まえた上でご説明します。
強電界地域の距離の調べ方
あらかじめお断りしておきますが、実のところ距離といっても電波法といった法律などで明確に定められているわけではありません。そのため、電波塔から半径何キロ以内が強電界地域であるといった範囲も設けられていないのです。
このことから、あくまで目安ではありますが、強電界地域は受信電波の感度の良い地域のことを指し、一般的には、地上デジタル放送の電波塔や中継局の所在地から近い場所で、電波を遮る障害物が少なくアンテナでキャッチしやすければ強電界地域と言えます。
極端な話、建物内に室内用の地デジ用アンテナを設置できてテレビが視聴できるような環境下は、まさしく強電界地域です。
正確に調べるには、レベルチェッカーと呼ばれるテレビ電波の測定器を使用する方法がありますが、アンテナ工事業者でもない個人が所有しているケースは稀でしょう。
その場合は、手軽な方法として、下記の一般社団法人放送サービス高速化推進協会、通称A-PABが運営しているホームページから、強電界地域の距離を調べたい場所の住所や郵便番号を検索窓に入力することで大まかに把握できます。
検索窓に住所または郵便番号を入力すると、地図とともにお住いの近くの電波塔が表示され、選択すると電波が飛んでいる範囲が表示されます。
引用元:A- PAB(一般社団法人放送サービス高速化推進協会)
横浜局を例にすると、このような表示となり、地図上のピンクで示されている範囲が強電界地域の目安になります。
ただし、地図上では強電界地域であっても、周りにビル群などの遮蔽物が多々存在しているような環境下では、必ずしもテレビ視聴可能レベルでの電波受信が可能とは言いきれません。
より正確に把握するのであれば、やはりレベルチェッカーを使った電波測定がおすすめですが、わざわざ購入しなくとも、専門業者に依頼することで実現します。
当サイトおすすめの株式会社電翔では、テレビアンテナ設置の際にレベルチェッカーを使用しているとのことなので、必要であればご相談していただければと思います。
電翔へのお問合せは下記よりお申込み可能です。
弱電界地域の距離の調べ方
一方、弱電界地域の距離の調べ方は、単純に強電界地域の反対であると解釈できます。要は、電波塔からの距離が極端に遠くて、テレビ電波の受信範囲からも漏れているような距離が示されれば、弱電界地域に該当するでしょう。
特に郊外や地方など都心から離れたエリアに点在することが多くて、山間部など極端にテレビ電波の遮蔽がみられるエリアは弱電界地域と呼ばれることが多いです。
また、先ほども触れましたが、一見、強電界地域であってもテレビ電波の遮蔽物が多くてアンテナでの受信が難しい場所も弱電界地域に該当する場合があります。
なお、弱電界地域も強電界地域と同じように、地図上などでは該当していても、環境によっては感度の強い電波を受信できるケースもあります。
ご存知の通り電波は目に見えないため、実際にどのくらいの量が飛んでいるのかまでは、目視で把握することは不可能に近いでしょう。
そのため、例え弱電界地域と呼ばれるエリアであっても、正確に把握するためには、レベルチェッカーを使った電波測定をおすすめします。
強電界地域と弱電界地域でのアンテナの選び方
では、強電界地域と弱電界地域ではどのようにテレビアンテナを選べば良いのでしょうか?地域ごとに設置可能なテレビアンテナをご紹介します。
強電界地域でのアンテナの選び方
強電界地域では、お伝えのとおり電波の感度が良いため、基本的にはどんなアンテナでも設置ができます。
地上デジタル放送用のアンテナは、現行で八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの3種類が販売されています。この中から選択でき、なお設置も幅広い方法を採用可能で、屋内まで電波が十分届いていれば、屋根裏などを設置場所にすることもできます。
ただし、屋内に設置する場合は、電波が届いている条件の他、アンテナの設置スペースが確保できるかも重要です。場合によっては、八木式アンテナの給電部と呼ばれるパーツのみの使用も可能で、コンパクトで限定的なスペースにも設置できる可能性があります。
なお、現在は強電界地域であっても、都市開発の進行により目の前にビルなどの建設が予定されているといった場合は、将来、弱電界地域化してしまう可能性も考えられます。
この場合は、あらかじめ建設等が決まっていれば電波受信が可能な方法でアンテナを設置するまたは、電波受信が難しくなってから移設工事を行うといった方法で対処可能です。
弱電界地域でのアンテナの選び方
弱電界地域は電波の感度が弱く、アンテナの種類や設置方法も限定的となります。
基本的にテレビ電波は、高所にアンテナを設置することで受信感度が良くなるため、弱電界地域では、八木式アンテナの屋根上設置が最も効果的といえるでしょう。
なお、一般的に使用される八木式アンテナは20素子と呼ばれるタイプですが、このアンテナで受信が難しい場合は、より強力な高性能タイプのアンテナを使うことでテレビ視聴の実現が期待できます。
このアンテナはパラスタックと呼ばれており、素子の数が多くて20素子タイプよりも大型な特徴があります。
画像引用元:株式会社電翔【パラスタックアンテナを使用したアンテナ工事事例【茨城県神栖市】】
なお、弱電界地域ではアンテナによる電波受信が難しいため、ケーブルテレビや光テレビに加入される方も少なくありませんが、ランニングコストが発生するデメリットが生じます。
一方、テレビアンテナであれば、基本的には、設置工事費のみで視聴できるのでお得です。
業者によって設置可否判断が分かれるところでもありますが、おすすめしているアンテナ工事専門業者の電翔は弱電界地域でも多くのアンテナ工事を実現しているので、該当地域にお住いであれば、一度ご相談してみてはいかがでしょうか?
また、弱電界地域のアンテナ工事については、こちらの記事でもまとめていますので、ぜひご覧ください。
まとめ:強電界地域と弱電界地域の距離の調べ方とアンテナの選び方について
以上、強電界地域と弱電界地域の距離の調べ方とアンテナの選び方について解説してきました。
正確な距離が設けられているわけではありませんが、おおよその目安はご紹介のA-PABで調べることができ、より詳細に知りたい場合はレベルチェッカーの使用がおすすめです。
そして、強電界地域では幅広いアンテナと施工方法が選べる一方で弱電界地域では限定的な方法とはなりますが、アンテナでもテレビ視聴が実現する可能性はあります。
いずれにせよ、お住いの場所が強電界地域または弱電界地域なのか正確に把握するには、専門業者の電翔のご利用がおすすめです。ぜひ、ご参考になさってください。