景観地区にお住いの方の中には、テレビアンテナなどの設置物に気を遣って、頭を悩ませているケースも少なくないのではないでしょうか?
景観地区ではテレビアンテナの設置はできないなんて一部情報もありますが、正確には「設置できないテレビアンテナがある」です。つまり、景観地区でも設置可能なテレビアンテナが存在するということになります。
そこで今回は、景観地区でも設置可能なおすすめのテレビアンテナをご紹介します。
景観地区と指定されている地域について
おすすめのテレビアンテナをお伝えするにあたり、まずは今一度、景観地区とはどういった場所を指すのか?どういった地域が該当するのか触れておきます。
景観地区とは?
景観地区とは、景観保護を目的とした都市計画の一環で美しい街並みを保全するためのルールが設けられた地域を指します。
そのため、景観地区の居住者は、著しく景観を損ねる恐れのある物をむやみやたらに物件に設置してはならないというわけです。
そして、この景観を損ねる恐れのある物に地区によって一部のテレビアンテナが該当しているケースがあります。
特に、テレビ放送開始以来、現在でも使用されている八木式やフィッシュボーンと呼ばれるUHFアンテナは、武骨な形状をしていることから、景観地区での設置が認められていないことが多いのです。
しかし、現在はテレビアンテナの種類も増えてきて、景観地区でも設置が認められている製品もあります。これについては、詳しく後述します。
景観地区に指定されている地域
景観地区に指定されている地域は、国土交通省の発表によると平成25年1月1日時点で以下の36地区が該当します。
■北海道
倶知安町:ヒラフ高原景観地区
ニセコ町:ニセコアンヌプリ・モイワ山山麓地区景観地区
■岩手県
盛岡市:大慈寺地区
平泉町:平泉町景観地区
■宮城県
仙台市:定禅寺通景観地区
宮城野通景観地区
■東京都
江戸川区:一之江境川親水公園沿線景観地区
古川親水公園沿線景観地区
■神奈川県
藤沢市:江の島地区
湘南C-X(シークロス)地区
鎌倉市:鎌倉景観地区
北鎌倉景観地区
■静岡県
沼津市:沼津市アーケード街美観地区(美観地区)
熱海市:熱海市東海岸町景観地区
■岐阜県
各務原市:グリーンランド柄山景観地区
テクノプラザ景観地区
■三重県
伊勢市:内宮おはらい町地区
■京都府
京都市:山ろく型美観地区
山並み背景型美観地区
岸辺型美観地区
旧市街地型美観地区
歴史遺産型美観地区
沿道型美観地区
市街地型美観形成地区
沿道型美観形成地区
■兵庫県
芦屋市:芦屋景観地区
芦屋川南特別景観地区
■和歌山県
高野町:高野山景観地区
■岡山県
倉敷市:倉敷市美観地区
■島根県
松江市:塩見縄手地区
■広島県
尾道市 尾道市景観地区
■大分県
大分市:大分城址公園周辺地区
西大分港周辺地区
■沖縄県
石垣市:観音堂地区
川平地域景観地区
獅子森景観地区
これを見ると、歴史的建造物が多く立ち並ぶ地域や観光地などが景観地区に指定されている印象です。
そのため、数多くの歴史的建造物のある京都市では、複数のエリアが指定されています。
そして、このような地域では、新しい物件の建築や設置物を設ける際に、風景を損ねないような工夫が求められているのです。
例えば、新築住宅やリフォームであれば、外壁や屋根の色を周りの風景に併せなければなりません。
極端ですが、清水寺の真横に全く景観に合わない六本木ヒルズのようなタワーマンションを建ててはならないというようなイメージです。
特にどの景観地区でも見た目に関する制限が厳しく「建物の形態意匠の制限」が設けられています。また、地区によっては、建物の高低が限定されているエリアもあるのです。
これはテレビアンテナにも該当し、先述の「骨型アンテナが景観にマッチしない」「屋根上設置で高さオーバー」などの問題が考えられます。
このことから、それらの条件をクリアできえれば、例え景観地区であってもテレビアンテナの設置が実現する可能性があるというわけです。
景観地区でも設置可能なおすすめのテレビアンテナ
現在、流通しているテレビアンテナは、従来の骨型タイプのUHFアンテナの他、ファッション性で選べる製品があります。
その代表的なアンテナが、デザインアンテナとユニコーンアンテナです。
景観地区でも設置可能なデザインアンテナ
デザインアンテナは、従来の骨型アンテナからガラッと見た目を変えて登場した製品で、形状はボックスタイプです。
画像引用元:株式会社電翔
どんな住宅にも馴染むような構造になっていて、特に注文住宅など新築住宅を中心に人気を博しています。
現在4色のカラーラインナップで、建物の外観に併せて選べることから目立たせず設置可能。景観地区でも問題なく設置できることが多いです。
また、デザインアンテナは別名、壁面アンテナとも呼ばれており、外壁に取り付けるのが一般的で高さ制限が設けられている景観地区の条件もクリアできます。
現にデザインアンテナであれば、設置が認められている景観地区もあります。
ちなみにデザインアンテナは見た目の良さだけでなく、強い耐風性も兼ね備えているため、台風などの災害対策としても大変効果的です。
ここで、デザインアンテナの設置を得意としている専門業者をご紹介。
当サイトがイチオシでご紹介しているテレビアンテナ工事専門業者の電翔で、デザインアンテナの設置工事も多数行っていますので、ご興味ございましたら、一度ご相談してみてはいかがでしょうか?
景観地区でも設置可能なユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは地上デジタル放送用の第3世代として登場。デザインアンテナの壁面設置では、電波受信が困難な場合でもユニコーンアンテナの立ち上げスタイルで受信を実現できる構造が特徴的です。
画像引用元:株式会社電翔
形状はポールタイプで、立ち上げスタイルで設置した見た目が空想上の生物「ユニコーン」の角に見えることから、ネーミングされました。
ご覧の通り、スタイリッシュな見た目のため、景観地区の風景を損ねず設置できる可能性が高いです。
ただし、高さ制限が設けられている場合は、立ち上げスタイルで規定を超える可能性もあるので注意が必要です。
なお、ユニコーンアンテナは、前項でご紹介した電翔でも、いち早く取り扱いを開始して、設置数も多いので、こちらもご興味あれば、ぜひ一度ご相談をおすすめします。
まとめ:景観地区のテレビアンテナについて
以上、景観地区のテレビアンテナについてでした。
お伝えの通り、景観地区でも高さや見た目に注意すれば、テレビアンテナで視聴できる可能性があります。
それを実現する主なアンテナは、デザインアンテナやユニコーンアンテナで、設置を得意としている業者の電翔も併せてご紹介しました。
電翔は景観地区でのアンテナ工事経験もあるので、自信を持っておすすめできます。ぜひご参考になさってください。