テレビの映りが悪いことにお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。テレビの映りが悪くなるトラブルには、いろいろな原因があります。この記事では、テレビの映りが悪くなる原因の調べ方と対処方法を説明します。ぜひ、最後までご覧ください。
テレビの映りが悪くなる原因
テレビの映りが悪くなるトラブルには、いろいろな原因があります。中でも「電波環境によるもの」「アンテナ本体の破損」「アンテナの向きがズレている」「アンテナケーブル類の経年劣化・故障」が多くの原因です。また、アンテナではなく、テレビの故障で映りが悪くなっている場合もあります。
ここではテレビの映りが悪くなる主な原因を紹介します。
電波環境によるもの
電波環境に関連するものは主に3つのパターンがあります。「電波が遮蔽されている」「混信や電波干渉の影響を受けている」「弱電界地域」の3つです。地上デジタル放送では470MHz~710MHzの電波を使用しています。アナログ放送の時代に比べると、周波数が高くなっている部分もあります。
BS放送・CS放送に使われる周波数は、12GHzという非常に高い周波数です。BS放送・CS放送では、アンテナから衛星が見通せないと電波を受信できません。たとえばアンテナの向いている方向に庭木が茂り、少しアンテナに影ができるだけでも、アンテナレベルが低下します。
地上デジタル放送の場合は、BS・CS放送に比べるとそれほど障害物の影響を強く受けません。しかし、アンテナ方向に高層の建築物ができた場合は、電波が回り込めずに受信しにくくなるケースもあります。
また、混信や電波干渉がテレビの受信に影響を与える場合があります。アマチュア無線などの電波により、受信しにくくなる場合も。とくに携帯電話基地局は地上デジタル放送の周波数に近い700MHz帯を使用するものもあります。そのため、テレビで受信障害が起こる場合もあります。
地上デジタル放送の電波が強く届く地域を強電界地域、その次を中電界地域。そして電波の届きにくい地域を、弱電界地域と呼んでいます。山や森林に囲まれている場所、高層ビルなどで囲まれている場所は電波が届きにくい地域です。弱電界地域ではテレビの映りが悪くなります。
アンテナ本体の破損
台風などの強風では、アンテナが破損することもあります。八木アンテナの素子(エレメント)が1本欠けるだけでも、アンテナ特性が大きく変わるのです。その結果、テレビの映りが悪くなります。
アンテナの寿命は10年~15年程度と比較的長寿命です。しかし、長期間使うと経年により劣化します。とくに塩分が含まれた風を受けやすい沿岸地域にあるアンテナは、劣化のスピードも速いようです。経年劣化によってもアンテナ性能に影響を与えます。
アンテナの向きがズレている
地上デジタル放送の受信に使われるアンテナは、八木アンテナが代表的です。八木アンテナの場合、素子が長い方から短い方向に向いて、指向性(指向方向)と呼ばれる電波を最大に受信できる向きがあります。
最近では八木アンテナの他にデザインアンテナやユニコーンアンテナも使われはじめました。デザインアンテナやユニコーンアンテナは、八木アンテナのように外形で指向方向がはっきりわかりません。しかし、デザインアンテナもユニコーンアンテナも指向性があるので、アンテナの向きがズレるとアンテナレベルが低下します。
BS・CS放送で使われるアンテナは、パラボラアンテナです。赤道上空36,000kmにある人工衛星から発射される電波を受信するため、指向性がシビアに設計され、設置されています。BS・CSアンテナの角度が1~2度ズレるだけでも、テレビは映りません。
アンテナケーブル類の経年劣化・故障
アンテナ本体からテレビの間には、アンテナケーブルや分配器・ブースターなどの機器があります。これらの機器が経年劣化・故障すると、テレビの映りが悪くなります。
テレビ本体の故障
ここまでアンテナ系統でのトラブルで、テレビの映りが悪くなることを説明してきました。しかし、テレビ本体のトラブルで映像の映りが悪くなることも多くあります。
テレビの映りが悪い時の対処方法
テレビの映りが悪い時に簡単にできる対処方法を説明します。
まず、チェックして欲しいのは次のポイントです。案外盲点となって、気がつかないこともあります。
- テレビの電源プラグがコンセントから抜けていないか
- リモコンの電池切れ・故障
これらが大丈夫であれば、テレビに表示されるエラーコードをメモしておきましょう。このエラーコードがトラブル解決の大きなヒントになることもあります。
エラーコードの意味などは次の記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
テレビの映りの悪い原因がアンテナの場合の対処方法
アンテナ本体やアンテナケーブル、分配器などが故障した場合には取り替えや修理が必要です。
台風など強風の直後にテレビの映りが悪くなったのであれば、アンテナの向きが変わった可能性もあります。
地上デジタル放送のアンテナは電波塔の方向に調整されています。BS・CS放送のアンテナは人工衛星の方向に。このアンテナの方向が少しでも変わるとテレビの映りが悪くなります。受信する電波の方向に障害物ができたことでも、テレビの映りが悪くなります。
自分の家の庭木などは、ご自身で剪定できますが、建物や他人の家の樹木が障害になっている場合は対応できないでしょう。
また、電波塔から遠かったり、山の陰などになっていたりする場合は電波の弱い弱電界地域にお住まいかも知れません。そのような場合は、アンテナやブースターを弱電界地用のものに交換すると改善するケースが多数です。
テレビの映りの悪い原因がアンテナなら専門会社に任せて
テレビの映りの悪い原因が、アンテナにあるなら、調査から修理までアンテナ工事の専門会社に任せた方が安心です。
一口にアンテナ関係といっても構成している部品は多岐にわたります。アンテナ本体・ブースター・分配器など。そして、専門家でないとわからない仕様があります。
アンテナは高所に設置されていることが多く、高所作業に慣れていない方が作業することはとても危険です。調査なども含めて、屋根に上ることは避けてください。
また、故障原因がアンテナかテレビか確信が持てない方も多いでしょう。そのような場合はアンテナ工事の専門会社電翔への相談がオススメです。無料相談で24時間メール相談を受け付けています。フリーダイヤルでも相談できます。
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テレビの映りが悪い時の対処方法|まとめ
アンテナ関係が原因であれば、ユーザーが調べられる範囲は、壁のアンテナコンセントからテレビのアンテナ端子までです。
ある程度、ご自身で調べられてテレビの映りがよくならないのであれば、早めにアンテナ工事の専門会社に相談する方がいいでしょう。最後までご覧くださり、ありがとうございました。