4Kアンテナの設置工事を自分で行う方法と、DIYによるアンテナ工事の危険性を解説します。
特にいままでアンテナをご自身で設置されたことがない場合は、重要ポイントもあるので、ぜひご参考になさってください。
4Kアンテナ工事を自分で行う方法
4Kアンテナ、正確には新4K8K放送対応のBS/CSアンテナですが、自分で設置する方法を次のようにまとめました。
4Kアンテナ工事可否を確認する
4Kアンテナ工事を自分で行うには、まず設置場所で確実に視聴できるのか確認する必要があります。
具体的には、衛星放送の電波を受信できるのかの確認ですが、現在、4K8K以外の従来のBSやCS放送を視聴されている場合は問題ないものの、特にはじめて設置する場合は、確実に受信できる環境なのかチェックしなければなりません。
4Kアンテナを設置しても肝心の電波を受信できなければ、無駄足になってしまいます。
そして、その調査方法ですが、ご自身で行うのであれば、まずはご近所のアンテナ設置状況をチェックしてみましょう。円盤型のBS/CSアンテナが屋根やベランダなどに設置されていれば、同じように工事することで4K放送の視聴が実現しそうです。
一方、近隣の住宅にアンテナが見当たらないといったケースでは、衛星放送の電波受信が難しい地域、または視聴されている家庭が少ないといった事情が想定されます。
この場合は、お住いの地域のテレビ視聴事情を把握が必要になります。近隣のご家庭に聞き込みをするのが手っ取り早いですが、スマホのアプリを使ったチェックも可能です。
そのアプリがこちら。
BSコンパス(日本アンテナ）
※外部サイトにアクセスします。
このアプリは、BSアンテナの設置軽減を目的に開発されましたが、設置可否判断の目安にもなるのでおすすめです。ぜひ活用してみましょう。
4Kアンテナ工事に必要な部材を揃える
4K放送の電波受信可能なことを確認できたら、次のようなアンテナ工事に必要な部材を揃えます。
■4K8K放送対応BS/CSアンテナ本体
画像引用元：株式会社電翔
4Kの電波受信するために必要です。既存の4K8K非対応BS/CSアンテナがあれば対応アンテナの取り換え、未設置の場合は新設します。
■4K8K放送対応テレビまたはチューナー
画像引用元：シャープ【4Kチューナー】
4K放送を視聴するにはアンテナの他、対応しているテレビまたはチューナーが必要です。
■4K8K放送対応ブースター
画像引用元：株式会社電翔
4K放送を安定して視聴するためには、欠かせない部材がブースター。現在、使用されている製品が非対応または地デジのみ対応している製品の場合は交換が必要です。新設の場合はなくもて視聴できますが、映像にノイズが入って乱れる可能性もあるので設置をおすすめします。
■4K8K放送対応ミキサー
画像引用元：株式会社電翔
混合器とも呼ばれる部材で既に地デジアンテナが設置されていて、地デジ専用の同軸ケーブルが使用されているケースなどで、4Kアンテナ用の同軸ケーブルを一まとめにする役割があります。
■4K8K放送対応分配器
画像引用元：株式会社電翔
各部屋に4Kの電波を分配して送るために必要な部材です。既存の分配器が4K8Kに非対応の場合は、対応製品への交換する必要があります。
■4K8K放送対応分波器
画像引用元：株式会社電翔
部屋の端子に地上波と衛星放送の両信号が混在している場合に、正常に視聴できるように分波するために必要な部材です。4K8K非対応であれば、対応品を用意する必要があります。
■4K8K放送対応同軸ケーブル
画像引用元：マスプロ電工
地デジアンテナを使用中などの場合、4Kアンテナ用に別途専用の同軸ケーブルが必要になる場合があります。
■4K8K放送対応直列ユニット
画像引用元：マスプロ電工
4Kの電波をテレビに送るための壁の端子です。端子のない部屋でテレビを視聴する場合などに、新設する必要があります。
■アンテナ取り付け金具
画像引用元：株式会社電翔
屋根上に地デジアンテナがあれば、支柱に4Kアンテナを増設することも可能ですが、ベランダの手すりや外壁に取り付ける場合は、専用金具を使って固定します。
4Kアンテナ工事を行う（戸建住宅の場合）
戸建住宅で4Kアンテナ工事を行う場合は、1部屋のみで視聴するのか、住宅全体の視聴環境を整えたいかによって内容が異なります。
なお、DIYで4Kアンテナ工事を行うのであれば、リビングなど1室のみの視聴環境を整えた方が簡単です。
電波が受信可能な場所に4Kアンテナを取り付けて、テレビやチューナーとケーブルで接続すれば視聴環境が整います。
この際、おすすめのアイテムがこちら。
画像引用元：マスプロ電工
アルミ冊子などの隙間にも折れまげて配線可能なため、窓の開閉の邪魔なく接続できます。
一方、全ての部屋で4Kを視聴するためには、より専門的な工事が必要です。新築やリフォームなどで4K対応の環境になっていれば、専用アンテナを用意して、同軸ケーブルをミキサーに接続するといった工事内容で視聴が実現する可能性もあります。
ただし、地デジや旧タイプの衛星放送対応の仕様ですと、前項でご紹介した部材のほとんどを4K対応品に変えなければなりません。
ミキサーや分配器は屋根裏や天井裏などに配置されていることがほとんどですので、狭い場所の工事も必要になることを把握しておきましょう。
4Kアンテナ工事を行う（賃貸住宅の場合）
4Kに対応していないマンションやアパートなどの賃貸住宅で視聴するには、物件管理者の許可のもと、ベランダに専用アンテナを設置すれば実現の可能性があります。
アンテナとテレビは直接、専用ケーブル接続可能です。エアコン用の穴を使うこともできますが、手軽な方法として、隙間専用ケーブルを使ってサッシへの配線をおすすめします。
なお、すでに4K対応物件にお住いまたは、修繕工事などで対応するようになったケースでは、ご自身での工事は必要ありません。
複数のテレビで視聴するのであれば、分配器と分波器を用意して専用ケーブルを使ってテレビと接続すれば視聴できます。テレビ1台の場合は、壁の端子とテレビやチューナーにケーブル接続で完結です。
4Kアンテナ工事をDIYで行う際の危険性
4Kアンテナに限らず、テレビアンテナ工事は、足場の不安定な高所作業を伴うことが多く、危険が伴います。また部材を適切に扱わなければ故障のリスクも。
詳しくは次のようにまとめました。
4Kアンテナ工事における転落リスク
ほとんどのケースで高所作業を要するアンテナ工事は、転落リスクが常に伴います。実際、毎年、屋根からの転落事故が起きており、高所から落ちてしまえば、大怪我、最悪死亡といった命にかかわってしまうのです。
くれぐれも安全対策を怠ってしまうと、思わぬ事故に繋がる可能性が十分あることを頭に入れておきましょう。
少しでも不安があるのであれば、DIYでのアンテナ工事はおすすめしません。ぜひともプロの専門業者を利用しましょう。もちろんご自身で行うよりも費用は掛かってしまいますが、命には代えられません。
当サイトを運営する、テレビアンテナ工事の専門店＜電翔＞は、年間１万件以上の施工実績あり、4アンテナ工事も数多くてがけているので、DIYが心配またはうまく行かないようであれば、一度ご相談くださいませ。
4Kアンテナ工事における部材の故障リスク
もうひとつのアンテナ工事におけるリスクが、部材の故障や破損です。
例えば、金具のビス止めやアンテナ本体の固定が甘いと外れて落下してしまう可能性があります。高い場所から地面に落下してしまえば、ほぼ故障、破損は免れないでしょう。
最悪、タイミングが悪ければ、下にいる人の頭上に落ちてケガを負わせてしまう可能性も否定できません。物があれば落下物と一緒に壊してしまうことも。愛車に直撃してボディーが凹む、窓が割れるなんてことになったら悲しいですね。
住宅街などでは、お隣の住宅の敷地に落下して迷惑を掛けてしまうことも考えられます。
これらは、設置後だけでなくても取り付け場所に運んでいる際、特にアンテナを担いで梯子を上っているときにもバランスを崩して落としてしまうこともあるので、十分注意が必要です。
場合によってはDIYでコストを掛けずにアンテナ工事を行ったはずが、思わぬ出費が生じてしまう可能性もあるのです。
ですから、こういった部材の故障・破損リスクもご心配であれば、プロに依頼するのが一番安全な方法です。
少しでもご不安でしたら、アンテナ工事専門店の電翔をご利用ください。
まとめ：4Kアンテナ工事を自分で行う方法とDIYに潜む危険性について
以上、4Kアンテナ工事を自分で行う方法とDIYに潜む危険性について解説してきました。
まとめますと、4Kアンテナ工事の流れは以下の通りです。
| ・衛星放送の電波チェック ・必要部材の調達 ・4Kアンテナ工事の実施 |
また、アンテナ工事のDIYの危険性については
| ・転落事故リスク ・部材落下による故障・破損リスク |
がありますので、ご心配であれば専門店の電翔をご利用くださいませ。
ぜひ、以上をご参考に4K放送をお楽しみください。
