テレビアンテナを無線で飛ばす方法とは?注意点を徹底解説!

テレビアンテナを無線で飛ばす方法とは?注意点を徹底解説!

テレビアンテナを無線で飛ばす方法とは?注意点を徹底解説!

テレビアンテナを無線で飛ばす方法について

テレビアンテナを無線で飛ばす方法についてですが、前提としてアンテナで受信した電波を無線化することは違法です。

その代わりに、映像データであれば無線で飛ばせますので、これについて詳しく解説します。

地デジ電波を無線で飛ばす行為は違法

地上デジタル放送、通称地デジの電波は、現在470~710Mhzの周波数帯域が使用されていて、これを個人が無線で飛ばす行為は違法となり、以下のような電波法の罰則対象です。

不法無線局の罰則

第110条 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。

一 第4条の規定による免許又は第27条の18第1項の規定による登録がないのに、無線局を開設した者
二 第4条の規定による免許又は第27条の18第1項の規定による登録がないのに、かつ、第70条の7第1項、第70条の8第1項又は第70条の9第1項の規定によらないで、無線局を運用した者
三 以下省略

引用元:総務省「電波法抜粋」

この法律に基づくと、テレビアンテナを無線で飛ばすこと自体は、認可を受けた事業所でもない限り、難しいといえます。

違法である限り、市販されている製品にも地デジ電波を無線化する機器は存在しません。ただし、地デジ電波の無線化は不可能でも、テレビ番組自体を無線で飛ばす方法はありますので、次項以降をご参考になさってください。

電波の代わりに映像データを無線で飛ばす方法

テレビアンテナの電波の代わりに映像データを無線で飛ばす方法は、wi-fi利用つまり無線LANを使うことが代表的です。

無線LANに対応しているテレビ、チューナーがあり、無線ルーターなどwi-fi環境が整っていれば、アンテナ端子のない部屋でもテレビ番組が見られます。

また、この方法に特化した製品もあり、一例としてDXアンテナ製のメディアコンセントという機器を使えば、容易に映像データの無線化が実現可能です。

DXアンテナのメディアコンセント
画像引用元:DXアンテナ「DXメディアコンセントTM を新発売」

メディアコンセントを部屋のアンテナ端子に接続して映像データを無線LANルーターに飛すことで、専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットでテレビ番組が視聴できます。

メディアコンセントの接続イメージ画像引用元:一般社団法人 マルチスクリーン放送協議会「モアテレビ」

この方法であれば、アンテナケーブルなしで配線処理に頭を悩ませる必要もありません。

次項では、これら映像データを飛ばすために必要なものや具体的な手順を解説します。

映像データを無線で飛ばすために必要なものと手順

映像データを無線で飛ばすために必要なものと手順

テレビアンテナの代わりに無線で飛ばすために必要なものと手順は次のとおりです。

映像データを無線で飛ばすために必要なもの

テレビアンテナの代わりに映像データを無線で飛ばすために必要なものを以下にまとめました。

・チューナー内蔵のレコーダーまたはメディアコンセント
・無線LANルーター
・無線LAN対応の端末

すでにスマホやタブレットを家庭で無線LANを利用されていれば、チューナー内蔵のレコーダーまたは先述のメディアコンセント、テレビで視聴する場合は、無線LAN対応製品または子機接続対応製品を用意すれば環境が整います。

また、無線LAN未利用であれば、無線LANルーターの用意が必要です。

無線LANを利用しているかご不明であれば、スマホ画面の上部をみてみましょう。

スマホのトップ画面

通常、左上の赤〇内のような扇形の電波マークが表示されていれば、無線LANに繋がっていることが示されています。

映像データを無線で飛ばすための手順

つづいて、映像データを無線で飛ばすための手順を以下にまとめました。

1. 無線LANルーターの設置(設置済みの場合は手順2へ)
2.チューナーまたはメディアコンセントを壁のアンテナ端子に接続
3.チューナーまたはメディアコンセントの無線LAN接続設定
4.映像を映し出す端末の無線LAN接続設定
(スマホ・タブレットは専用アプリをダウンロード)

無線LAN非対応のテレビを使用する場合は、無線LAN子機を使えば接続可能ですが、対応している製品でなければ、映像データを飛ばせませんのでご注意ください。

ご心配であれば、使用中または購入予定のテレビの型番をインターネットで検索して、対応可否を確認できます。それでも分からない場合は、メーカーまたは販売店へ直接問い合わせもおすすめします。

テレビアンテナの無線化の注意点

テレビアンテナの無線化の注意点

テレビアンテナの代わりに映像データを無線で飛ばす際に、押さえておくべき注意点があります。

無線LANの規格に注意

無線LANには、n、ac、aaなど通信規格があり、接続する機器同士で同じ規格に対応していないと使用できない場合もありますのでご注意ください。

細かくみると「IEEE802.11b」「IEEE 802.11a」といった規格になっていますので、接続前に確認が必要です。

確実に接続するためにも製品を量販店などで新規購入するようであれば、購入前にスタッフへご相談もおすすめします。

無線LANで飛ばした映像のノイズに注意

無線LANで飛ばした映像は、アンテナケーブルのように有線で接続するよりも、映りが悪い場合もあります。よくあるのがブロックノイズと呼ばれる映像の乱れで電波不足により発生する可能性が高いです。

また、家庭用の無線LANは、他の家電製品の電磁波の影響を受けやすく、電波が弱くなって映像の映りが悪くなってしまうことも。

もし、映像美を求めているのであれば、アンテナ端子の増設など有線による視聴をおすすめします。

なお、端子増設には電気工事士資格が必要なケースもありますので、工事ご希望であれば、専門業者をご利用ください。

ご相談はアンテナ工事専門店の電翔でも受け付けております。お気軽にご相談くださいませ。

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まとめ:テレビアンテナを無線で飛ばす方法と注意点について

テレビアンテナを無線で飛ばす方法と注意点について

以上、テレビアンテナを無線で飛ばす方法と注意点について解説しました。

基本的にテレビアンテナで受信した電波の無線化は法律で禁止されていて、無線LANを介した映像データを飛ばすのが一般的です。

そして、これを実現するには無線LANと対応製品が揃っていることが条件となります。

また、無線LANには規格があり、接続前の確認と、有線よりも映像の質が落ちる可能性があることを押さえておく必要があるのでご注意ください。

なお、映像美を求める場合は、アンテナ端子を増設した有線接続が効果的ですので、ぜひご検討ください。アンテナに関するご相談は、電翔で受け付けております。

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電翔は、関東を中心にテレビアンテナ工事を行っている専門業者です。アンテナ工事士資格を持ったスタッフが、アンテナの新設のほか、修理・修繕・移設など、様々なテレビアンテナ工事に対応。アンテナ工事信用保証協会の理事も務め、工事後のアフターフォローも万全です。テレビアンテナ工事をご検討中の方は、お気軽に電翔にお問い合わせください。

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