テレビアンテナは屋根に設置することも多々ありますが、一言に屋根といっても、建物の場所ごとに様々な名称が存在します。
今回は、その中でもあまり聞きなれない「軒天」「庇」について解説しますので、ぜひご参考になさってください。
軒天と庇の場所の違い
軒天と庇はそれぞれ「のきてん」と「ひさし」と呼び、場所も違います。屋根のどこを示すのかについては、次の通りです。
軒天の場所について
屋根の外側に突き出ている部分を軒といい、この裏側を軒天となり、軒天上、軒裏天井とも呼びます。
具体的な場所を写真で解説すると、
黄色い斜線部分、ちょうど屋根の裏側になっている箇所が軒天です。
よく軒下(のきした)という言葉を聞く機会はあるかもしれませんが、軒天を下から真上に見た場所のことをいいます。
また、ベランダやバルコニーの裏側も軒天と表現されます。
庇の場所について
庇は玄関や勝手口、窓といった建物の開口部の上部に取り付けられた小型の屋根のことです。
このように屋根とは別に独立して設けられているのが特徴的。先述の軒天と混同されることも多いですが、全く別物です。
材質としては、アルミニウム、ポリカーボネート、ガラス、木材、金属などが一般的に使用されています。
軒天と庇の役割の違い
軒天と庇の場所の違いはお分かりいただけたかと思いますが、それぞれの役割も気になるところ。一体なんのために取り付けられているのかについても解説します。
軒天の役割について
先述のとおり、軒天は軒の裏側といった限定的な部分を指しますが、役割としては主に3つ存在します。
まず一つ目は、住宅外壁の傘としての役割です。軒天というよりは軒そのものが担っているようなものですが、外壁への雨風の直撃を避け、汚れや劣化を防いでくれます。雨が身体に当たらないように人が傘をさすイメージです。
二つ目の役割は、建物の美しくみせる働きがあげられます。どういうことか言いますと、軒天がなければ、屋根裏の下地や屋根構造部分の野地板や垂木が丸見えになってしまい、美観を損ねてしまいます。
つまり、これらを隠して建物の見映えを良くするのが軒天というわけなのです。
三つ目は、火災時の延焼防止としての役割です。
火事が起きない、起こさないことが何よりですが、万が一発生してまった場合は、軒天があることで火の燃え移る時間を遅延してくれます。このように防災対策としての働きもしてくれるのが軒天です。
なお、テレビアンテナの設置を考慮すると、軒天へ直接、取り付けることはほとんどありませんが、軒天の真下、つまり軒下に隠れる格好で設置できる場合があります。
この設置スタイルで代表的なのが、壁面設置に特化している地デジ用のデザインアンテナや衛星放送用のBS/CSアンテナです。
このスタイルは、軒天の真下に隠すことで、外壁と同様、アンテナ本体への雨風の直撃を防げます。
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庇の役割について
次に庇の役割についてです。ご存知の通り我が国、日本は四季があります。
これにより太陽の日差しの角度が、春夏秋冬の季節ごとに異なるため、それぞれの差し込み具合でも住み心地良くするために設計されたのが庇です。
特に、夏は上空の真上から、冬は斜め方向から差し込む特徴があり、暑い時期は日差しを遮って寒い時期は屋内に日差しが入り込むようにする役割を庇が担っています。
また、窓上に設けられた庇は、日差しを遮って室内のカーテンや家具の色褪せや劣化も防ぐ働きや雨の直撃回避としても役立ちます。
雨水に関しては、庇があることでスムーズに流れ落ちるため、汚れが溜まりにくく、外壁の美観維持にも効果的です。
なお、テレビアンテナ設置の観点からいうと、庇への設置はあまり現実的ではなく、前項の軒下や破風板に専用金具を取り付けて固定する方が一般的です。
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まとめ:軒天と庇の違いとアンテナ設置場所について
以上、軒天と庇の違いとアンテナ設置場所について解説しました。
軒天は、軒の裏側部分のことで、外壁の傘のような役割があり、庇は、本来の屋根とは別に設けられ独立した小さい屋根のことを言い、日光の差し込み具合をコントロールする働きがあります。
また、テレビアンテナとの関係性でいえば、軒天や庇への直接設置ではなく、軒下の外壁や屋根の破風板へ取り付けることが多いです。
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