マンションやアパート、ビルといった物件を管理されている方にとっては、建物の安全性や資産価値の維持は重要項目といえるでしょう。
常に外気に晒されている不動産は、どんなに頑丈に造られていようと、雨風や日光といった自然の影響を回避するのは難しいです。
そして、年数が経てば経つほど、至る所の劣化が進み、大規模修繕の必要性も増します。もちろんテレビアンテナを物件に設置されているのであれば、それも例外ではありません。
しかし、どんなテレビアンテナ工事が必要なのか分からないことも多い事が想定されますので、この記事で解説します。
大規模修繕でテレビアンテナ工事が必要な対象者
管理物件の形態も多様化していますが、まずは、今一度大規模修繕におけるテレビアンテナ工事が必要な対象者を確認してみましょう。
大規模修繕の対象者1.不動産物件のオーナー
当然ながら、一番大規模修繕が必要なのはその物件の所有者、つまりオーナーです。
不動産に限らず、自身が所有している物に対する責任が生じて、建物はもちろんのこと設置物のテレビアンテナも修繕の必要性があります。
テレビが問題なく視聴できていると見落としがちですが、アンテナも劣化します。本体や支柱の劣化により傾いて倒れかかっているケースも多々あり、放置によるトラブルの可能性も否定できません。
最初の設置から10年~15年以上経過しているようであれば、アンテナの寿命と重なり、修繕のタイミングといえるでしょう。
大規模修繕の対象者2.マンションやアパートの管理人・自治会長
マンションやアパートの管理を任されている方や団地などの自治会長も大規模修繕が必要な対象者になる場合があります。
大規模修繕というと、外壁や屋根、ベランダの手すりといった共有部分が連想されますが、テレビアンテナも共有しているケースがほとんどです。
アンテナは1台設置すれば、電波を各部屋に送って全居住者が視聴できますが、劣化等により視聴不良を起こすといったトラブルも想定されます。
複数の居住者からテレビが映らない・映りが悪くなったといった報告があれば、修繕を行わなければなりません。
大規模修繕の対象者3.マンションの居住者
賃貸物件に居住されている方は、部屋を借りているという認識で、大規模修繕の費用も家賃に含まれているイメージが強いかもしれません。
一方、購入マンションの場合、部屋を買ったとの認識が大きく、共有部分の大規模修繕の必要性に対する意識がどうしても低くなってしまうことも考えられますが、共有部分の修繕を負担する必要があります。
そして、購入マンションでも、大規模修繕に伴う費用は1戸あたり平均100万円と言われています。
ただし、この費用は大規模修繕を行うから、直ちに100万円支払ってくださいと請求がくるわけではなく、ほとんどの物件で、毎月1万円前後の修繕積立金を支払うシステムになっているはずです。
また、アンテナが不調だからといって、マンション居住者が直接工事を申し込む必要性はなく、実際の依頼は先述のオーナーや管理人に任せられますが、それに伴う費用が発生することを認識しておきましょう。
大規模修繕の対象者4.シェアハウスの管理人
近年、低家賃で居住可能なシェアハウスが注目されていますが、こちらも管理物件に該当し、管理人はテレビアンテナなどの備品を含んだ大規模修繕が必要になることがあります。
特に、シェアハウスにするための物件を中古の古民家など選ぶ場合は、シェアする前の修繕が必要になることも多いでしょう。この時、テレビアンテナが設置されている場合は手入れがされておらず、視聴できないことも想定されます。
大規模修繕で行うべきテレビアンテナ工事
では、大規模修繕の際に、テレビアンテナのメンテナンスが必要な場合、どんな工事を依頼すれば良いのかケースごとにご紹介します。
地デジのみを共有の大規模修繕におけるアンテナ工事
地上デジタル放送のみを共有してアンテナを設置されている場合の大規模修繕における工事では、現在設置されている地デジアンテナのメンテナンスが必要になります。
各部材が経年劣化している場合は、アンテナそのものを新設撤去する方法が長い目でみるとベストです。
また、年数が経っていると、物件の周辺環境も変わっていることが想定されます。これにより地デジ電波の受信性能が低下していることもありえますので、アンテナの種類や設置場所を改めることで、居住者の視聴環境を快適することも期待できます。
地デジと衛星放送を共有の大規模修繕におけるアンテナ工事
地上デジタル放送に加えて、衛星放送も共有している物件の場合は、大規模修繕でそれぞれのアンテナのメンテナンスが求められます。
特に衛星放送の場合、新4K8K放送開始以前に設置されている場合は、旧式のBSアンテナを設置されている物件も多いかと思います。
現在の製品は、衛星放送用1台のアンテナでBS、CS、新4K8K放送の視聴が可能です。対応アンテナに取り換えることで、居住者のテレビライフの幅が大きく広がり、喜ばれることでしょう。
新たな衛星放送の共有を考えた大規模修繕におけるアンテナ工事
これまで地デジのみを共有していて、大規模修繕のタイミングで衛星放送を追加したいと考えている管理者も少なくないでしょう。
この場合は、地デジアンテナのメンテナンスと同時に衛星放送用のBS/CSアンテナの新設で実現します。
既存の居住者はもちろん、新たな入居希望者にも地デジ+新4K8K衛星放送の視聴が可能物件とアピールすることもでき、衛星放送の視聴環境整備を居住者に委ねる必要がなくなります。
まとめ:マンションやアパートの大規模修繕とテレビアンテナ工事について
ここまで、マンションやアパートの大規模修繕とテレビアンテナ工事についてご紹介してきました。
お伝えした対象者は大規模修繕の際に、テレビアンテナのメンテナンスの重要性もぜひ視野に入れておくことをおすすめします。
そして、テレビアンテナ工事の種類も様々で、希望の視聴環境によって選ぶことができます。
なお、当サイトがおすすめしているアンテナ工事専門店の株式会社電翔では大規模修繕に伴うアンテナ工事を行っていますので、依頼を検討してみてはいかがでしょうか?
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また、当サイトではテレビアンテナ工事に関する様々な情報をお届けしていますので、別記事もぜひご覧になさってください。