テレビとリモコン

アンテナレベルが低い?その確認方法と原因を解説

テレビが映らなくなり、エラーコードE202などのメッセージが表示される。このようなことがあります。エラーコードは何を意味しているのでしょうか。

このエラーコードは、テレビが受信する電波のレベル、アンテナレベルが低い時に表示されるものです。この記事では、テレビの操作でユーザーが確認できるアンテナレベルを調べる方法。そして、アンテナレベルが低下した場合の対処方法を解説します。この記事を読めば、アンテナレベルの低下に対する対処方法がわかるようになります。

ぜひ、最後までご覧ください。

アンテナレベルの確認方法

アンテナレベル確認画面

画像引用:ディーガで地上デジタル放送を受信できない。 – ブルーレイレコーダー – Panasonic 

アンテナレベルとは、テレビが受信している電波の強さのことです。テレビのリモコンを操作することで、テレビが受信しているアンテナレベルを調べられます。

設定方法はテレビのメーカーや機種ごとに異なりますが、一般的には以下のようなメニュー画面で操作できます。

①設置設定
②機器設定
③受信設定
④「地上」または「衛星」を選択

受信レベルの目安は、取扱説明書に記載されています。受信レベルの目安よりも値が大幅に低いようであれば、受信環境に問題があります。

また、逆に値が目安よりも大幅に大きい場合は、アッテネーターで電波を弱くしなければなりません。テレビ本体にアッテネーターが内蔵されている機種もあります。内蔵されていないテレビの場合は別途、アッテネーターを設置してレベル調整が必要です。

アンテナレベルが0の場合は、まったくテレビが電波を受信できていないことになります。

アンテナレベルが低下する主な原因

テレビアンテナ

アンテナレベルが低下する原因はいくつか考えられます。ここではアンテナレベルが低下する主な原因を紹介します。

アンテナケーブルの劣化・不良

アンテナ本体からテレビまでの間にはアンテナケーブルが設置されています。このアンテナケーブルが劣化・不良により、電波が弱くなる。または電波を受信できなくなることがあります。

テレビの移動によるアンテナレベルの低下

お部屋の模様替えなどで、テレビを他の部屋に移動した時にアンテナレベルが低下したのであれば、次のような原因が考えられます。電波の損失はアンテナケーブルの長さに比例します。そのため、アンテナケーブルが長くなったことにより、アンテナレベルが低下した。

また、アンテナケーブルの長さだけでなく、電波を各部屋に分配している分配器の配置に問題があるのかも知れません。

ブースターや分配器、アンテナケーブルの長さは各戸で異なります。そのため、対処方法は現状を調査してから行うのがよいでしょう。

アンテナの方向に障害物がある

アンテナには指向性という電波を強く受信する方向があります。地上波デジタル放送であれば、アンテナは電波塔の方向に調整。衛星放送のアンテナは放送衛星の方向に向いています。このアンテナの向いている方向に障害物があると電波が弱くなるのです。

高い周波数の電波特性は、直進性が強くなります。このため、とくに12GHzという高い周波数を使う衛星放送は、障害物があると大きな影響を受けるのです。たとえば、アンテナの向いている方向に庭木が茂ってきたことでもアンテナレベルが低下します。また、アンテナ方向に高い建物が建設された場合もアンテナレベルの低下や放送が受信できなくなります。

庭木が茂ったのであれば、枝打ちをすれば改善可能です。しかし、建物が電波を遮へいしている場合は、アンテナの取り付け位置を変えるなど、総合的な検討が必要です。

電波の弱い地域に住んでいる

地上波デジタル放送の場合、電波塔に近く強い電波が受信できるエリアを強電界地域。逆に電波塔から離れていて、受信できる電波が弱いエリアを弱電界地域といいます。弱電界地域にお住まいの方は、受信性能の高いアンテナや電波を増幅するブースターの設置をすれば、安定した状態でテレビを楽しめます。

機器の故障・劣化

テレビやアンテナも経年劣化をし、故障します。とくに家の外に設置されるアンテナは風雨にさらされるため、劣化はさけられません。

アンテナの方向がずれている

衛星放送のアンテナは方向調整がシビアです。わずか数度程度アンテナの方向が変わっただけでも電波の強度が半分になります。地デジのアンテナは、衛星放送ほど指向性がシビアではありません。しかし、見た目で方向が変わっているように見えるのであれば、受信に影響が出ていると考えて間違いはないでしょう。

アンテナレベルが低下した時の対応方法

作業員のイラスト

アンテナレベルが低下した時にユーザーができることを紹介します。以下の記事にアンテナケーブルの確認方法が紹介されていますので、参考にしてください。

テレビが映らない!不具合の原因と対処方法はこちら |株式会社電翔

テレビのアンテナ端子と壁のアンテナ端子の間にアンテナケーブルがあります。このアンテナケーブルの先端の芯線に歪みや折れたが状態であれば、アンテナケーブルを取り替えるといいでしょう。このアンテナケーブルは家電量販店やホームセンターなどで販売されています。

壁のアンテナ端子よりアンテナ側のトラブル解消には専門的な技術が必要です。

アンテナケーブルの劣化・損傷の調査・修理は、アンテナ工事の専門会社に依頼することになります。アンテナケーブルはアンテナ本体から建物に引き込まれ、屋根裏や壁の中を通して配線されています。ユーザーが損傷箇所を特定するのは困難です。

部屋の模様替えでテレビを移動してアンテナレベルが低下したケース。初期の施工時にはどの部屋のテレビ端子でも受信できるように調整されていたのだろうと思います。その調整が何らかの理由により、バランスを崩しているのです。アンテナ工事会社に分配器の配置やブースターの設置を総合的に見直してもらった方がよいでしょう。

弱電界地域にお住まいの方で安定的に電波を受信したい場合、性能(利得)の高いアンテナの設置やブースターの設置が考えられます。アンテナ工事の専門会社に依頼すれば、適切な受信電界が得られる機器を選定してくれます。

アンテナ自体の損傷はアンテナを取り替えるしか方法がありません。また、アンテナの方向がずれた場合も、アンテナ工事の専門会社に依頼する必要があります。

アンテナの方向がずれている場合、つい自分で調整しようと思われる方もいるかも知れません。しかし、高所でのアンテナの方向調整は高所作業に慣れていない人にとって、非常に危険です。また、アンテナの方向調整自体も簡単な作業ではありません。必ずアンテナ工事の専門会社に依頼してください。

このようにアンテナレベルが低下した場合、ユーザーでできることは限られています。自分で対処できないトラブルは、アンテナ工事の専門会社に任せた方が間違いありません。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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電翔は、関東を中心にテレビアンテナ工事を行っている専門業者です。アンテナ工事士資格を持ったスタッフが、アンテナの新設のほか、修理・修繕・移設など、様々なテレビアンテナ工事に対応。アンテナ工事信用保証協会の理事も務め、工事後のアフターフォローも万全です。テレビアンテナ工事をご検討中の方は、お気軽に電翔にお問い合わせください。

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