B-CASカードのエラーが生じてテレビが映らず、お困りではないでしょうか?この記事では、B-CASカードの特徴から考えられる原因と対処方法まで詳しくまとめていますので、ぜひ、ご参考になさってください。
B-CASカードとは?
現在、B-CASカードがテレビ視聴をする上において、必要不可欠なものであることはご存知のことでしょう。しかし、具体的にどのような役割をはたしているのかまで把握していない方も多いかと思いますので、原因や対処方法をよりご理解しやすいように、改めてご説明しておきます。
再度ご確認しておきますと、こちらがB-CASカードです。
ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズが取り扱っていて、英語表記のBS CONDITIONAL ACCESS SYSTEMSの頭文字からB-CASカードと名付けられた経緯があります。
そして、現在のテレビ視聴システムにおいて、テレビやチューナーといったデジタル放送受信機に付属しており、ICカードの役割として、各機器に挿入することで番組が映る仕組みになっているのです。
基本的に、B-CASカードは、新品のテレビやチューナーには台紙に張り付けられた状態で説明書と一緒に梱包されています。
また、B-CASカードには種類があり、写真の赤いカードがBS・110度CS・地上デジタル対応受信機用、青であれば地上デジタル放送専用、黄色はケーブルテレビ専用です。その他、テレビ視聴可能なパソコン用など一部の機器用としてサイズの小さいミニカードもあります。
そんなB-CASカードですが、なぜエラーが起きてしまうのでしょうか?その詳細を次項以降でご説明します。
B-CASカードのエラーの原因
B-CASカードのエラーが発生しますと、次のようなメッセージがテレビ画面に表示されることがあります。
場合によっては、
このようなメッセージが表示されることもありますが、B-CASカードのエラーは、1枚目のメッセージ表示がほとんどです。そして、このメッセージは各機器にB-CASカードが認識されていないことを示しており、次のような原因が考えられます。
B-CASカードが正しく挿入されていない
B-CASカードは所定の挿入口に正しく挿入しなければ、機器がカードを認識できずエラーの原因となります。先ほどご紹介したB-CASカードの裏面にはICチップが組み込まれている箇所があり、この部分と機器側が一致しなければ正常に認識してくれないのです。
つまり、「表裏が間違っている」「逆さまに挿入」ですと、B-CASカードのエラーが発生してしまいます。
B-CASカードが破損
B-CASカードを正しく挿入しているにもかかわらず、エラーが発生してしまう場合は、カード自体の破損が考えられます。特にICチップ部分が破損してしまうと機器が認識しなくなってしまうのです。
B-CASカードが破損してしまうよくあるパターンとしては、お手入れなどの目的で危機から取り外した際に折り曲げてしまったり、液体をこぼしてカードに付着させてしまったなど様々考えられます。
なお、B-CASカードの破損してしまった場合は、再発行可能で、下記のビーエス・コンディショナルアクセスシステムズのホームページでお申込み可能です。
テレビやチューナーの故障
B-CASカードに異常がなく、エラーが生じてしまう場合は、テレビやチューナーなどの機器側のトラブルが考えられ、ほとんどの場合、故障が原因です。
機器側のB-CASカード挿入口が破損、内部のICチップ読み込みシステムの不具合、基盤の故障など様々な要因が考えられます。B-CASカードの抜き差しを頻繁に行うと、それらが摩耗してカードを認識しなくなる可能性がありますが、その頻度は低いでしょう。
考えられるケースとしては、「B-CASカード挿入時に力を加えてしまった」「別のカードや異物を挿入」などです。
B-CASカードのエラーの対処方法
それでは、原因別にB-CASカードのエラーの対処方法をご紹介します。
B-CASカードを正しく挿入
B-CASカードには挿入方向が決まっています。カード表面および機器の挿入口に印が明記されていますので、それを参考に挿入すればエラーは発生しません。
もし、認識しない場合は、方向を変えて挿入しなしてみましょう。それでもエラーが改善されなければ、別の原因が考えられます。
B-CASカードが破損した場合
先述のとおり、B-CASカードが破損してしまった場合、再発行が可能です。お申込みは先述の発行元であるビーエス・コンディショナルアクセスシステムズのホームページから行えます。
URLリンクを以下に張っておきますので、必要に応じてアクセスの上、お申込みください。
なお、交換時には破損してしまったB-CASカードの返却が求められるため、なくさず保管しておきましょう。
また、交換費用についてですが、B-CASカードが付属していた機器の購入から3年以内かつ自然故障につき無料、これ以外の場合は、2022年1月現在で2,160円の手数料が必要です。
テレビやチューナーの修理
テレビやチューナーなどデジタル放送受信機器の故障している場合は、修理が必要となり、製造元メーカーまたは購入元で対応してもらえます。ただし、テレビ関連の家電製品の修理対応はほとんど5~6年とされているため、この年数を超えている場合は修理不能です。
また、保証期間が過ぎているなど修理費が発生する場合は、高額になることも多いため見積り結果では新品に交換した方がお得な場合もあります。
もし修理が必要な場合は、ご予算に応じて、ご判断してみてください。
まとめ:B-CASカードのエラーについて
ここまでB-CASカードのエラーについて、ご紹介してきました。
B-CASカードのエラーの原因は、「挿入ミス」「カードの破損」「機器の故障」が主に考えられ、「正しい挿入」「カードの再発行」「機器の修理」で改善が見込まれます。
なお、繰り返しになりますが、B-CASカードの再発行は、下記のビーエス・コンディショナルアクセスシステムズのホームページよりお申し込み可能です。
以上をご参考に、B-CASカードのエラーが改善されれば幸いです。
今回はB-CASカードについてのご紹介でしたが、当サイト「アンテナ工事情報局」ではテレビのトラブルはもちろん視聴するために必要なアンテナについても様々な情報をお届けしています。
もし、他にもご参考になる記事があれば、ぜひ一読くださいませ。