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平面アンテナは、フラットアンテナやデザインアンテナとも呼ばれる地デジアンテナのことです。
形状はボックス型で、住宅の外壁設置を想定して設計されていますが、破風板や屋根上への設置も可能。シンプルなフォルムは、アンテナ感を感じさせない特徴があります。
特に、注文住宅を中心とする戸建ての外観によく馴染むため、人気です。
また、従来の骨型タイプのUHFアンテナと比べると、電波の受信性は若干ダウンするものの、耐風性が強く災害対策としても効果的。これまでの地デジアンテナの常識・イメージを覆しました。
なお、細かくわけると平面アンテナには種類がありますので、それぞれ詳しくご紹介します。
平面アンテナは主に次のような種類があります。
・水平偏波用 ・垂直偏波用 ・20素子用 ・26素子用 |
地デジ電波は送信塔によって、波形が異なり、水平偏波と垂直偏波が発信されており、これらに対応しているアンテナを設置しないと視聴できません。
20素子用と26素子用については、次項で詳しく解説します。
また、取扱いメーカーは、DXアンテナ、マスプロ電工、サン電子です。メーカーごとの平面アンテナについては下記の特設ページも掲載していますので、併せてご参考になさってください。
では、平面アンテナの20素子と26素子の違いを解説します。
素子はエレメントとも呼ばれ、20や26の数字はアンテナ本体に搭載されている素子の数のことです。素子が多いいほど受信性能が高く、20素子よりも26素子の平面アンテナの方が性能が良いという意味になります。
なお、平面アンテナの場合、本体がボックス型のカバーに覆われていて中身が見えませんが、下記のような骨型タイプのUHFアンテナで例えるとギザギザの骨1本1本の部分が素子です。
20素子の平面アンテナで電波受信が難しい場合は、26素子で改善される可能性もあります。どちらを使用すれば良いのかご不明でしたら、下記より電翔へお問い合わせくださいませ。
つづいて、平面アンテナのメリットとデメリットについて解説します。
平面アンテナの主なメリットは次のとおりです。
・デザイン性が優れている ・安全性が高い ・鳥害対策に効果的 ・強風対策に効果的 |
先述のとおり平面アンテナはデザインアンテナとも呼ばれることから、デザイン性が優れています。カラーバリエーションは4色で、住宅の外観に合わせて選択可能です。
また、壁面にとりつけることで、屋根上に設置するUHFアンテナと比べれば、大幅に倒壊リスクが軽減されるので、安全性も高いです。
同時に、屋根上に設置されたアンテナは鳥の止まり木にもなりやすく、位置ずれや糞害などの鳥害も想定されますが、平面アンテナは鳥が止まりにくいので対策できます。
そして、シンプルな見た目ですが、耐風性にも優れているので台風や強風、突風の対策としても大変効果的です。
もし、どうしても平面アンテナの設置により外観が損なわれてしまう場合は、テレビ視聴可能レベルで電波受信できる条件のもと、屋根裏などの屋内への取り付けもできます。
メリットが多い平面アンテナですが、次のようなデメリットもあります。
・地デジ電波の受信性能がやや弱い ・設置場所が限定される場合がある ・地方局の電波受信が難しい場合がある |
平面アンテナは、従来のUHFアンテナと比べると、設置場所が低くなることが多いため、地デジ電波の受信性能が落ちる場合があります。
アンテナで受信する電波が弱いと、テレビの映りに影響を及ぼす場合がありますが、これはブースターと呼ばれる増幅器を使うことでカバー可能です。
また、住宅の立地やエリアの環境によっては、設置場所が限定されることが想定されます。特に山間部やビル群など弱電化地域では、平面アンテナでの電波受信が難しいケースも。
こういった場合は、設置可能な場所を探し、問題なければ工事を進めすが、住宅の見映えが悪くなるようでしたら、アンテナの種類を変えるなどのご提案もしています。
なお、地デジはキー局(主要局)、ローカル局(地方局)といった種類がありますが、平面アンテナ1台では、両方をカバーできない場合も。こういった場合は、キー局用とローカル局用2台の平面アンテナを設置、または別の種類のアンテナを使用するといった方法で視聴方法があります。
最後に平面アンテナの設置工事と料金についてご案内します。
電翔では、ご連絡いただきましたら、ご訪問日調整の上、現地調査に伺ってお見積もりとともに設置可否判断いたします。
なお、正確な金額は現地調査を行わないと算出できませんが、平面アンテナの設置工事の参考価格は以下のとおりです。