電波障害が発生している地域の調べ方について、原因や対処方法など順を追ってテレビアンテナ専門店の電翔が解説します。
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まず、電波障害の発生原因として、該当地域には次のような特徴があります。
・700MHz電波障害が発生している ・高層ビルや樹木が電波を遮っている ・周辺で強力な電波が発信されている ・天候不良による一時的な電波障害 |
それぞれ詳しく解説します。
近年、増加傾向にある原因のひとつが700MHz電波障害です。
電波はテレビ以外にもスマホのような携帯電話機器などにも使用されています。
それぞれの機器によって使用電波の周波数は異なりますが、地デジが470~710MHzを使用しているのに対して、平成24年6月からスマホ端末の電波が空きのある周波数718~748Mhzに割り当てられました。
これにより、地デジの710MHzとスマホ端末の718MHzが近接するようになってしまったのです。
つまり周波数700MHz帯(700~799MHz)の電波を地デジとスマホ端末で使用することになったため、一部地域では地デジ電波がスマホの電波の影響を受けて、テレビの映像が乱れたり、受信できませんというエラーメッセージが表示されたり等のトラブルが増えてしまいました。
ちなみに周波数MHz(メガヘルツ)は、1秒間に電波の波が揺れる回数を示していますが、700MHzは、携帯電話で使用することで、遠方まで届けられる特徴があります。
特に、都心部を中心に携帯電話の基地局が近くにある地域にお住いの場合は、700MHz電波障害が原因でテレビの調子が悪い可能性が高いです。
地デジ電波はマンションやビルなどの高層建造物や生い茂った樹木によっても障害が発生する場合があります。
テレビが正常に映っていた頃と比べて、現在の周辺環境に変化はないでしょうか?
アンテナの設置場所よりも高い位置に高層ビル建った。または樹木に囲まれたというような環境変化があれば、電波障害が発生している可能性が高いです。
現在社会において、テレビや携帯電話に限らず、電波は様々な分野で使用されています。中でも次の電波発生源は、テレビ電波に影響を及ぼす可能性が高いです。
・アマチュア無線 ・トラック、タクシー、バスなどの自動車 ・飛行機、ヘリコプターなどの航空機 ・鉄塔や照明 |
アナログ放送から地デジへ完全移行してからは少なくなったものの、これらから発信されている電波は時にテレビ電波と混線してテレビの映像が乱れたり、ノイズが現れたりといったトラブルを引き起こす可能性があります。
近くに個人もしくは団体によるアマチュア無線局がある、無線機搭載の自動車の往来が激しい、航空機の航路になっている、鉄塔や照明が数多く建っているといった環境下であれば、注意が必要です。
台風や嵐のような大雨といった悪天候でも電波障害が発生する可能性があります。
特に、宇宙の衛星から発信されている衛星放送の電波は、天候不良によって受信不良に陥るケースがあります。
台風が過ぎ去った後や雨の日にテレビの映りが悪いようでしたら、天候不良によって電波障害が発生している可能性大です。
では、電波障害の原因ごとの地域の調べ方と対処方法を解説します。
700MHz電波障害が原因の場合は、基本的に700MHz利用推進協会という一般社団法人が対策を行っており、対象地域にお住いであれば、協会より以下のようなお知らせが届きます。
画像引用元:700MHz利用推進協会
そして、もしテレビの映りが悪くなってしまったようであれば、700MHz利用推進協会が無料で現地調査から復旧まで行います。
基本的な解決方法は、ブースターと呼ばれるテレビ電波の増幅器の交換作業で、700MHz電波障害対応品へ取り換えることで、ほぼ解決します。
ご参考までに700MHz電波障害対応ブースターには、以下のようなマークが記載されています。
【地デジ用】 【地デジ・衛星放送用】
画像引用元:マスプロ電工
また、アンテナ工事業者によっては、700MHz電波障害が原因でもそのまま工事を行い、料金を請求されるケースもありますので、まずは700MHz利用推進協会へご相談ください。
ちなみに700MHz利用推進協会は、基本的に既設の非対応ブースター交換工事のみ無料で実施しています。そのため、対象地域にお引っ越しでアンテナ工事が必要な場合は、別途業者への依頼が必要です。
電翔では、700MHz電波障害対応用のブースターを使ってアンテナの新設工事を行っていますので、この電波障害の影響は受けません。ご安心してご利用くださいませ。
ビル、マンションなどの高層建造物や樹木が原因の場合は、まずは周辺環境変化をご確認ください。
建物が原因であれば、基本的に民放709条の原因者負担の原則に基づいて、管理者側が責任を負う必要がありますので、対象の管理会社にお問合せいただくことで、ご負担なく必要なアンテナ工事実施によって解決が望めます。
一方、樹木などが原因の場合は、ご自身所有の敷地に生えている場合は、ご家族ご相談の上、伐採にて電波障害を解消可能です。
ただし、お隣の住宅や国や自治体の土地など他人所有であれば、関係各所への許可や申し出が必要となります。
なお、樹木の伐採については、状況に応じて電翔でも行える場合がありますので、お気軽にご相談くださいませ。
詳しくはお電話、メールにて受け付けております。
強力な電波が原因によるテレビ電波障害の場合は、NHKや総合通信局へのお問合せによって調査可能です。
特に近くにアマチュア無線局があり、そこから発信されている電波によって障害が発生していることが分かれば、局員によって解決に向けた交渉をしてくれます。
その他、運輸関係の自動車や航空機の無線電波が影響している場合は、ほとんど一時的な障害で早期回復が見込まれますが、日常的な影響であれば、総合通信局へのご相談が必要です。
総合通信局のお問合せ先は、お住いの地域ごとによって異なりますので、下記をご参照の上、ご連絡ください。
なお、お住いの地域によっては隣県の電波塔より電波受信をしているケースもあり、放送区域外により総合通信局での対応が難しい場合もあります。
もし、アンテナを設置されていて総合通信局にお断りされた場合は、電翔へご相談くださいませ。適切にご対応いたします。
\年間約1万件の施工実績/
テレビアンテナ工事の専門業者
電翔にお任せください
たいていのテレビ電波障害は、ここまで解説した原因により発生している可能性が高いですが、該当しない場合や調べ方がご不明でしたら以下をご参考になさってください。
電波障害の原因の特定が難しく、調べ方も良く分からないようでしたら、プロのテレビアンテナ工事業者へのご相談が解決の近道です。
電翔では、正確な現地調査により電波障害の原因を特定し、適切な方法で早期解決いたします。
また、テレビの映りが悪くなってしまった場合、その原因は電波障害のみとは限りません。設置されているテレビアンテナや周辺機器のトラブルも考えられます。こちらも電翔でご対応いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
なお、光テレビやケーブルテレビをご利用の場合は、各会社側の問題の可能性がありますので、契約会社様へお問い合わせくださいませ。
ご参考までに、テレビアンテナ工事業者の電翔の工事料金をご案内させていただきます。
チャンネルスキャン (テレビ設定1台) | ¥16,500~ |
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テレビアンテナの移設 | ¥27,500〜 |
アンテナケーブルの延長 | ¥27,500〜 |
テレビアンテナの新設撤去 | アンテナの種類によって変動あり。詳しくはお問い合わせくださいませ。 |
正確な金額は現地調査を実施して、ご提示いたしますので、お見積もりをご希望でしたら電翔までご連絡くださいませ。
\年間約1万件の施工実績/
テレビアンテナ工事の専門業者
電翔にお任せください
以上、電波障害が発生している地域の調べ方と対策について解説しました。
まとめますと、電波障害の原因は様々で、それぞれ調べ方が異なり、適切な対処が必要となります。原因ごとのお問合せ先は以下の通りです。
・700MHz電波が原因 ⇒700MHz利用推進協会・高層建造物が原因 ⇒各管理会社・他人所有の樹木が原因 ⇒所有者または各自治体 ・強力な電波が原因 ・原因不明/その他の原因 |
ぜひ、ご参考になさってください。