デザインアンテナは、従来の骨型タイプの地デジアンテナに比べて、オシャレな見た目で注文住宅への新設を中心に多くのお客様に好まれています。
また、既存のアンテナが台風などの強風で倒壊してしまい、今後の対策としてデザインアンテナを選ばれる方もいらっしゃいます。
しかし、本当に台風を防げるのか疑問視されてリサーチされている方も少なくないようですので、今回はデザインアンテナの耐風性寿命を交えて徹底解説します。
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デザインアンテナが台風を防げるために、考慮すべきは風速であり、これをどれだけ耐えられるかが重要となります。
そこで、日本国内で発生する台風の風速をお伝えするとともにデザインアンテナにどのくらいの耐風性を備えているのか見ておきましょう。
日本では台風の強さによって風速が異なり、それぞれ最大値で表現されます。
そして、天気予報などでも耳にしたことがあるかもしれませんが、台風は「強い」「非常に強い」「猛烈な」といった表現が使われています。
それぞれの最大風速は次の通りです。
強い:33m/s以上44m/s未満
非常に強い:44m/s以上54m/s未満
猛烈な:54m/s以上
なお、この台風の強さですが、気象庁では10分間の平均風速をもとに決められています。
テレビアンテナを製造しているメーカー、DXアンテナの2022年~2023年版のカタログを見てみますと、デザインアンテナの耐風性は、50m/sと表記されています。
なお、このデータは2017年のDXアンテナ調べによるものであり、デザインアンテナに風圧を加えている間に本体の一部もしくは全部が飛散しない範囲内の数値とのことです。
これを先ほどの台風の最大風速と照らし合わせてみると、猛烈な台風の最大値を真正面で受けない限り概ね耐えられそうな構造になっています。
また、猛烈な台風であっても、デザインアンテナの設置場所の周辺に建物などがあれば、風速も自ずと弱まり、理論的には耐えられそうです。
これらから総合的に判断すれば、デザインアンテナは十分、台風を防げるといえます。もしこの内容に安心感を得られて設置をご希望でしたら、アンテナ工事は電翔にお任せください。より安全な方法で設置いたします。
ところで、前項でご紹介したデザインアンテナの耐風性は、理論値であり設置方法や場所、使用年数によっても変動し、一律ではりません。当然、劣化の進行具合によっても異なります。
こうなると気になるのはデザインアンテナの寿命かと思いますので、こちらに関しても解説します。
当たり前な話にはなりますが、デザインアンテナは永久品ではありません。地球上に存在するたいてい物は、いずれ寿命を迎えます。
また、テレビアンテナは基本的に外気に常に触れているため、設置場所の気候環境によっても寿命が左右されますが、一般的な平均値として10年~15年が目安となっています。
もちろん、あくまで目安ですので、設置環境によっては、これよりも寿命が短いまたは長くなることも。
ただし、先ほども触れましたが、年数が経てば経つほど耐風性や耐久性も落ちてくるため、台風の被害によってデザインアンテナが故障していまい、寿命を迎えてしまう可能性も否定できません。
現在、デザインアンテナをご使用されていて、台風を防げるのかなどご心配であれば、電翔で点検いたしますので、ご遠慮なくお声掛けくださいませ。
最後に、デザインアンテナの寿命を延ばす方法をご紹介します。ただしこの方法はすべてのお客様に適用できる内容ではないので、あらかじめご了承ください。
では、その気になるデザインアンテナの寿命の伸ばし方ですが、屋根裏などの屋内への設置です。
この方法であれば、外気に全く触れることがないので、雨風も当たらず経年劣化を遅らせられます。
究極の設置方法ではありますが、地デジ電波を屋内でもテレビ視聴可能レベルで受信できることが最低条件です。
そのため、極端に電波が届き難い弱電界地域などでは難しく、先述のようにすべてのお客様に適用できないとお伝えさせていただきました。
もし、屋根裏などへのデザインアンテナ設置にご興味ございましたら、現地調査など設置可否判断いたしますので、ご利用くださいませ。
以上、デザインアンテナは台風を防げるかについて、耐風性や寿命とともに解説してきました。
ご案内のとおり、デザインアンテナの耐風性は約50m/s(DXアンテナ製データに基づく)です。そして、猛烈な台風の直撃でなければ、概ね台風を防げる数値といえます。
また、デザインアンテナの寿命は平均値で約10~15年で、これよりも延ばすには屋根裏などの屋内設置が効果的とお伝えしました。
デザインアンテナについては、下記の特設ページでもご紹介していますので、併せてご参考になさってください。